
2007.08.02
[橋野桂]
橋野桂の開発通信 Vol.13
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こんにちわ、ペルソナ3ディレクターの橋野です。
今日は、粘土をコネコネするボードゲーム、「バルバロッサ」の紹介をしますよ。

↑パッケージです。奥に見えるのがゲームボード。
まずは、どんなゲームか簡単に説明しますと、
皆それぞれに、粘土をこねて、作った本人しかわからない物体を2コづつ制作します。
で、その物体の名前を、紙に書いて控えておくんですね。
んで、サイコロ振りながら、順番に「物体名」の当てっこをしていくのです。
他の人より早く、他人の物体名を当てて、点数を稼げれば勝ち…といった具合ですが、
自分の物体をとにかく難解に作っておけばいい…ってもんじゃないところが、このゲームの面白いところ。
当てられた物体には矢が刺さっていき、この矢の数が、このゲームに進行度(時間)の概念を与えます。

↑物体に矢が刺さってます。当てられると他プレイヤーから容赦なく、グサっとやられます。
序盤は、自分の作った物体名を当てられると点数が不利になりますが、
終盤は、当ててもらわないと、点数がやはり不利になるようにルール設定されていて、
実に微妙な難解さを、各プレイヤーの物体の造形に求めるところが、
バルバロッサのゲームデザインの根幹になっているんですね(スバラシイ!)。
んじゃ、ちょっと作ってみますよ。
例えばこんな感じ。

↑画面中央の青い物体。何かわかるかな?
プレイヤーそれぞれが作った物体は、ボードの上に並べられます。
で、ゲームがスタート。この時点で、指が粘土くさくなっているので、
ウェットティッシュかなにかで拭きましょう(笑)。
(※以下、雰囲気優先で、詳細のルール等は省いて説明します。あしからず。)
プレイ中、「質問のマス」に止まることが出来ると、気になっている物体を作ったプレイヤーに対し、
相手が「はい」か「いいえ」で答えられる範囲での質問を「いいえ」が返ってくるまで続けられます。

↑質問のマス。
「これは…生き物ですか?」
「はい」
「これは泳ぎますか?」
「はい」
「これはゲームのキャラですね?」
「…いいえ」…ターン終了。
と、例えばこんな感じで質問されます。この会話は、プレイヤー全員に聞こえるので、
ゲーム中は、皆が呪文のように、質問で得た情報を自然に唱えることになります。
「生き物で、泳ぐ。実在はしない…ふうむ」とブツブツ。実にうるさたのしい。
自分の作った物体で、他のプレイヤーが混乱している様子を見るのは楽しいですよー。
ヒントが出始めると次のプレイヤーからも、質問攻めに遭ってしまうことが多いです。
「これは、簡単には見れませんよね?」
「はい。」
「これは湖などに住んでいますね?」
「はい」
「実在する生き物ではないですよね?」
「わからないけど、おそらくは…」
「…なるほど、わかったかも!」
等と、紙にこっそりと推理した答えをメモに書いて渡されてしまいます。
書かれている文字は「ネッシー」。違うので「違います」と答えます。
「文字のマス」では、物体名の一文字を、こっそり聞くことが出来ます。

↑文字を聞けるマスです。
ネッシーだと思ったプレイヤーは混乱し、「最初の1文字を教えてください」
等と、更に攻撃を仕掛けてくるので、仕方なく「イ」と書いてこっそりと渡します。
「イ? …あっちか!」
「あーあ、ばれた。」
そして「イッシー」と書かれたメモを、ニヤニヤしながら渡されてしまいます。
こうなってしまうと「…はい、そうです。」と答えるしかありません。
ネッシーにみせかせ、イッシー、等と画策しても、案外にすぐばれる、このゲーム(笑)。
最初の文字は結構重要で、慣れてくると、物体の形や、ネーミングにも、
戦略を要求されてきて、奥がなかなか深い。
(ゲームの雰囲気が少しでも伝わったらなぁと思って書いてみましたが、
どうだったでしょうか…自信なし。上は相手の手番を想定して、
自分の作った物体を相手に推理されるケースを書きましたが、
もちろん、自分の番がきたら、質問や文字聞きなどを使って、相手の物体を当てにいけます)
粘土をこねたり、紙にえんぴつでメモをとりながら進めるので”やってる感”が高いですよ。
最近は特にネットゲームや携帯機での通信プレイを楽しむユーザーがとても増えていると思うので、
他プレイヤーとの戦略的なコミュニケーションを主体とするものが多いボードゲームは、
今後のゲームアイデアの参考になっていくかもしれませんね。
例えば、このゲームも「粘土で物体を作る」ところを、
「(DSなどの機能を使って)好きな絵を書く」に置き換えるだけで、
ビデオゲームとしても成立出来るシステムを持っていると思います。
海外のボードゲームなので、何処でも買えるものではないですが、
ちょっと風変わりなパーティゲームをお探しの方にはオススメ。
ルールも比較的簡単なので、初めてのプレイヤーが混じっていても、
皆が最初から楽しめるという点も、実に良いところです。
爆笑すると思いますよ。
※最後に告知です。
アトラスネットでは、アトラスゲームタイトルのアンケートを実施中です。
ユーザーの皆さんからの貴重なご意見を、今後の開発の参考にさせて頂きますので、
是非、お寄せ下さい。アンケートの告知ページを是非、ご覧になってくださいね。

あぁぁ、テッシーを手直ししながら写真とったせいで、
デジカメが、粘土の油まみれになってしまった。。。
ではー。
[橋野桂]
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