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2007.08.21  [高田慎二郎]  ディレクター高田のグローランサーVI日記 Vol.16
こんにちは。グローⅥのディレクター、高田です。

今回はグローⅥのムービーについて、開発中に起こった
ドタバタ劇を書いてみようと思います。
ちょっとネタバレ的な話題になりますが、出来るだけプレイ中の方にも
問題ないように書いてみますね。

さて、ゲーム用のムービーを作る際は、絵コンテ作業などのうちから
色々と打合せがありますが…。
我々の実作業となりますと、アニメ制作会社からムービーデータが納品されてからが
本格的になります。
そしてどんな作業があるかと言いますと、大まかには
PS2で出来るだけ綺麗にムービーを再生するための調整、
そしてデバッグの2つになります。
ただ基本的な仕様はグローⅤと同じだったので、
この作業期間を短縮できると判断し、ムービーの納品はギリギリまで、
マスター提出に近い時期まで待つ事にしました。
これは出来るだけムービーのクオリティーを上げるために限界まで
待つことにしたわけですが、その結果、
凄くクオリティーの高いアニメーションになったと思ってます。
みなさんの感想はいかがでしょうか?

ちなみにこのアニメ納品時期前後は、まずアニメスタッフに徹夜が続き……。
納品後はプログラマの徹夜が続くという、かなりハードなスケジュールになってました。
関係者の皆様、お疲れ様でした。

さらに、この調整時、ちょっとした事件が起きました。
「(天翔船の浮上シーンの)イリステレサの目の色が逆!?」と
デザイナーの一人が気付いたのです。
これがセル画の時代だったら、大騒ぎだったのですが、
今はアニメもデジタルの時代。
意外にあっさり修正できて、事なきを得ました。

そしてついにSCEさんへマスターデータを提出!
後はマスターチェックを待って承認が得られれば、開発作業は終了となります。
しかし、ここでも事件が起こりました。
「ユリィのエンディングで、裸のシーンがあります。これを修正して下さい。」と
SCEさんから、申し訳なさそうに電話がありました。
シルエット的に表現しており、体の輪郭だけしか見えないから大丈夫だろうと
思っていたのですが、「裸と認識でき、また隠されていないためNG」という判断に
なったそうです。
この時は、開発チームも、管理グループも大騒ぎになったのですが、
朝までに問題のシーンに水着を着せ、マスターの再提出が可能と分かり
皆ほっと胸をなでおろした事がありました。
これもデジタルだから、次の日の朝までに作業が終了できたんですね。
この時は、アニメもデジタルになって良かったなぁと、しみじみと感じました。
(ちなみにグローⅤから、AVI形式の納品になっています)

というわけで、ユリィのエンディングを見た方は、ぜひ水着に注目して下さいね!w
ちなみに、この修正をうるし原さんに伝えたら「やっぱりダメでしたか。」との事。
まさか確信犯だったとは……。orz
[高田慎二郎]
「グローランサー」ディレクター
「グローランサーⅥ」ディレクター
「女神異聞録デビルサバイバー」ディレクター

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