
2007.09.11
[高田慎二郎]
ディレクター高田のグローランサーVI日記 Vol.19
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こんにちは。グローⅥのディレクター、高田です。
今回はグローⅥの移動速度と体感について、書いてみようと思います。
グローⅤと比べ、移動が早くなったと言わるグローⅥですが、
実際には、いくつか変な処理を入れて、そう感じるようにしています。
単純にMV(移動力)の値だけ比較すると、Ⅴの主人公の基礎MVは61、
Ⅵの主人公は65とあまり差がありません。
では、なぜ実際には大きく違うのかと言いますと…。
1つ目は奥行きのあるマップでの、移動補正処理があります。
マップの奥や手前への移動に修正値をかけ、実際の移動速度よりも
早い速度で移動しています。
物理的に考えると、進行方向によって移動速度が変化するのは
操作しにくく感じてしまいますが…。
体感的には、この方が違和感なく動させるのだから不思議です。
ヤージェン村や秘宝守護者の隠れ里を、ⅤとⅥのそれぞれで移動してみると、
この補正が分かりやすいかと思います。
そして2つ目は、マップごとの移動速度補正。
カメラが引いたフィールドなどでは、実際の位相速度より+5〜20%ほど
移動を早くしています。
逆にアップの場所、宿屋などでは移動速度を落としています。
これもマップ毎に移動速度が違っており、おかしいはずですが、
実際の体感移動速度はマップの縮尺によって異なるようです。
こんな感じで、グローⅥでは「体感」を重視して補正を入れてみた結果、
スムーズな移動が出来るようになりました。
あ、スムーズといえば、主人公のドアをノックするモーションの時間も、
ⅤとⅥでは違います。
ノックはよく見る行動なだけに、できるだけ時間を短くしたいと思って
Ⅵで1秒ほど時間を削ったからです。
その短縮方法は、ノックをするために手を上げる速度と、
ノック後に手を下げる速度を、もの凄いスピードにするというものでした。
実際の世界で普段からこんなノックをする方は、まずいないと思いますが…。
それでも多くの方が、このノックに違和感を感じなかったのでは
ないでしょうか?
人の体感って、面白いですよね。
仮想の世界では、リアルな計算が良い結果を生むとは限らないと思った出来事でした。
それでは、また。
[高田慎二郎]
「グローランサー」ディレクター
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