
2007.11.01
[葉月陽]
グローランサーねたばらし☆ Vol.4
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今日から11月。
季節の変わり目で体調を崩しがちな葉月です。
今回は前作『グローランサーⅤ』の『マルチロール』に関する裏話です。
結果として賛否両論あるマルチロールですが、
当初計画していた内容と実際にできあがったものに
大きな差が出来てしまったのが、反省点です。
当初の計画では、どの初プレイのロールを選択できるように考えていました。
そして、一定のロールをクリアするとどんどんロールが追加される。
このロールのどれをやるかは自由。
そしてロールを遊ぶたびに明かされなかった謎が繋がっていく…。
こういう事を考えていました。
プロットを完成させて、チーム内で会議をします。
「結局、全部のロールを遊ぶんじゃないの?」
「中途半端に遊んだ人が、謎が解けないって怒るんじゃないの?」
「このプロットを全部作るのに何ヶ月かかる?」
「遊ぶシナリオの順序が決まってないと、バランス取れないよ!」
「教える操作方法もどうする?」
こういうことから、現在のようなスタイルになったわけです。
ゲームシナリオはあくまでもゲームを構成する要素の一つなので
ライターのやりたいことと、ゲームに必要なことが衝突する事もあるわけです。
そしてグローランサーのⅤは、続くⅥと世界を共有しているので、
そちらの仕込みも必要です。
ですが、あまりやりすぎると「これって説明してない!」と言われる。
それから「ここの地形って変じゃない?」とか言われたり。
「それは次回作の仕込みだから」…なんて言えないので、
この辺りのバランスが難しいところでした。
それにしても……カットされた話の中には、
是非やってみたい話もありましたね〜。
その中でも最後まで残したかったのが…。
『脱走兵ロール』
20年前、セルディスたちがアドモニッシャーで停戦をせまる直前、
グランゲイル軍とネイラーン軍の脱走兵が出会い、意気投合して
両軍の目を逃れながら生活する。
そしてどうして人間は争うのかという疑問を話し合う。
この話の最後に、友情のメダルをセルディスに渡すはずだった。
『正義戦隊ロール』
アドモニッシャーが戦争を止めた後も、
人類の最大の驚異スクリーパーによる被害は続く。
大量発生したスクリーパーから人々を逃がすため、
正義戦隊は命をかけて戦い、散っていった。
この話の中で、友情のメダルがリーダーからロミナに渡されるはずだった。
『ロミナ・ロール』
最愛の夫をスクリーパーに殺された正義ピンクことロミナは、
平和維持軍に入り、対スクリーパー部隊を作る。
ここでスクリーパーと対等に戦う能力を得るが、
それは人間であることを捨てる行為だった。
この話の中で、友情のメダルがロミナからランディに渡されるはずだった。
このように友情のメダルで全てのロールをつなぐ予定でした。
そしてこの『友情のメダル』ですが、数百年にわたり人々の想いを蓄えており、
最後には奇跡の力を放つという設定も考えていましたが、
『竜玉の能力がかすむ』ので、没にしました。
[葉月陽]
「グローランサー」シリーズのシナリオを担当。
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