
2007.11.29
[葉月陽]
グローランサーねたばらし☆ Vol.6
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週末、久々の秋葉原に出かけて、あまりのビル風の寒さで風邪を引いた葉月です。
地元と都内とはこれほど温度差があるとは思いませんでした。
やはり、東京には魔が住んでいると思います。
みなさんもお気を付けください。
さて前回に引き続き、グローランサーの特徴である『マスコット妖精』についてです。
今回はグローランサー3のマスコット闇の妖精『ラミィ』ちゃんです。
まず性格がこうなった理由ですが、ずばり『ティピが元気すぎたから』に他なりません。
同じ性格をやっても「またかよ!」と言われるのは見えていますし、
ティピをプレイした方の
・主人公よりも偉そう
・ティピが話を進めている気がする
という指摘もありました。
そこで元々の存在理由である『プレイヤーのサポート』という部分に立ち返り『控え目な性格にしよう』という目標が立ちました。
ですが単に控えめにしても面白くない。
そこで意外性を持たせようと考えました。
闇の妖精……これを聞くと、スタッフのみんなが『怖そうだよ』と言います。
でも怖いマスコットなんてみんなもイヤでしょう。
そこで逆に『ほのぼの』した性格にしました。
このコンセプトを、デザイナーのうるし原先生に説明した時に、『縁側でひなたぼっこをするイメージです』と言ったのを覚えています。
その瞬間にうるし原先生の脳裏にかなり明確なビジョンが出来たと言っていました。
そして今回グローランサー3でのうるし原さんのコンセプトとして『全員に武器などの装備品を持たせる』というのがあったそうです。
だからラミィにも装備品を持たせた……それが『湯飲み』だったのです!
ラミィは誕生当初から人気者でした。
雑誌に掲載された時、ある紙面で人気投票をやったのですが、ティピやカーマインをぶっちぎりで引き離し、1位を取ったほどです。
ラミィへの愛情はこれだけでは収まりませんでした。
そのデザインと表情から、口調が『〜ですぅ』となったのですが、音響制作のコーディネイターの方が役者に『堀江由衣』さんを当ててくださったのです。
当時の堀江さんは急成長中で、スケジュールを押さえるのは大変だったと思います。
『あのキャラに合うのは彼女でしょう!』とがんばってくれました。
容姿、口調、声が決定し、データが組み込まれた途端に、社内のデザイナーから妙な提案が出ました。
『ラミィの台詞だけ、フォントを変えたいんですが、いいですか?』
もうすぐマスターという時に、何と言うことを言い出すんだ!
今更プログラムでの対応は、バグが怖くてできない!
彼もそれはよくわかっている。
つまりどういうことか…。
『葉月さんがつくった台詞データのラミィの直前に毎回別フォント指定の記号を入れてください。』
どひゃぁぁぁぁぁ〜〜〜!
『あ、ラミィがしゃべり終わったらフォントを戻すのを忘れないでくださいね。』
ぐぼぅぁぁぁぁぁ〜〜〜!
あぁぁぁぁ〜〜
ぁぁ〜……
……
× × × × × × × × ×
この爆弾発言が、作品に生かされたかどうか……。
それは実際のゲーム画面でご確認ください☆
☆ヒント☆
デバッガー「ここのラミィの台詞、通常フォントですが?」
葉月 「ぐぼわぁぁぁぁぁ〜〜〜!」
えっと、気を取り直して、次回は『使い魔3人娘』です。
[葉月陽]
「グローランサー」シリーズのシナリオを担当。
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