
2007.12.04
[高田慎二郎]
ディレクター高田のグローランサーVI日記 Vol.25
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こんにちは。グローⅥのディレクター、高田です。
さて今回は歴代主人公の話をしてみたいと思います。
ラングからグローへと作品が変わった際、初の主人公はラングのマンガ路線から、リアルな感じの絵に変わりました。
これは「絵を見ただけで新規の作品であると分かるようにしたい」といううるし原先生の狙いがあったためです。
同様に、衣装もラングのロボットっぽい鎧から、軽装な服へと変化しました。
この主人公のキャライラストがアップされた際、当時クライアントであるアトラスの担当者は「あまりにラングと違いすぎる。うるし原先生という事も分からない」と非常に不安がっていました。
(当時の我々はキャリアソフトとして独立しており、アトラスからグローの仕事を受けていました)
グローはラングファンを狙った作品だったので、あまり違う作品に見えるとまずかったわけですね。w
しかし「セル画になれば、うるし原先生の絵だと分かりますよ」と言って強引に納得して貰いました。w
そしてこの主人公のイラストが完成すると、「やっぱり先生の絵だね」という意見だけでなく、「かっこいい!」という大きな反響がありました。
ラングの主人公は、あまり「かっこいい!」と言われることがなかったので、ビックリしたのを憶えています。
(オヤジキャラが渋いとは良く言われていましたが)
そして次のグローⅡでは、比較的マンガっぽいデザインに戻ったのですが、主人公のデザインがあまり話題にならない…。
そのため、やはりリアル路線が良いのか?など、うるし原先生といろいろと話し合ったのを憶えています。
うるし原先生のキャラデザインに対する考えは、「主人公の絵は作品の入口。みんな主人公から作品に興味を持つ。
主人公の絵がダメだと、サブキャラまで見てくれない。」というものです。
それだけ、主人公のデザインには気を遣っているわけです。
そこでⅢではマンガとリアルの中間っぽいものを狙い、さらにⅣではリアル路線に原点回帰…と、試行錯誤を続けました。
なおⅣのデザインをする頃、「少し人を突き放した感じがする主人公がグローでは受けているようだ」という結論になりました。
以降、グローの主人公は、「リアル路線、突き放した感じ」というのが大きな方向性となり、その範囲中で、色々と試すようになりました。
そのためⅣⅤⅥと、ある意味取っつきづらい印象の主人公が続いたわけですが、みなさんの感想はいかがだったでしょうか?
ちなみに話は変わって、グローⅣの主人公の下唇が黒色だったのを憶えているでしょうか?
デザイン的な狙いがあって黒くなったのですが、「気持ち悪い」という声もありイラストで1枚だけ、唇が黒くないイラストがあります。
私がうるし原先生に「これだけ黒くしなかったんですね。」と聞いたら「あまりに評判が悪いので、最後の最後でくじけてしまいました。」と笑いながら答えてくれました。
みなさんは、どちらの唇が好きでした?w
それでは、また。
[高田慎二郎]
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