アトラスネット

クリエーターワークス

2008.10.10  [土屋憲一]  音職人のつぶやき Vol.27
こんにちは、サウンド担当の土屋です。

先日、開発中の某ラインの定例ミーティングで「そういえば最近お祓いに行ってないね」という話題が出ました。「最近行ってない」という事は…巷の噂通りというかイメージ通りというか、アトラスでは作品の開発に当たって本当にお祓いをして頂く事がありまして、もう数年前ですが私も何度か雑司ヶ谷の名刹・鬼子母神堂でお祓いを受けた事があります。

鬼子母神の「鬼」は正しくはツノ(一番上の点)が取れた文字となります。
メガテンファンはこうした謂れ因縁に詳しい方が多いかも知れませんね。


このお札、現在は何故かサウンド喜多條のブース前に貼ってあります…。

アトラスに限らず、ゲームや映画などでスタッフがお祓いを受けたというのは結構よく聞く話ですし、商売繁盛・事業繁栄を願ってご祈祷を行う会社もありますので、お祓い自体はそれほど特殊な行事でもないと思いますが、アトラスはまぁ作品が作品ですのでこういった行事が殊更似合ってしまうのが何ともはや…スタッフ一同神妙な面持ちでお祓いに臨んだものです。が。

テクニカルな木魚のビート&激しいラップ調のご祈祷で吹きそうになりました。
正座で足が痺れてるのか笑いを堪えてるのか、みんな肩がプルプル震えている…。

めちゃめちゃバチ当たりですね。どうもすいません。

そりゃ私だって日本で産まれ育っておりますから神社仏閣の行事を体験した事はありますし、普段なら読経や祝詞を聞いて笑ったりしません。でも…お祓い中にちゃんと社名や作品名を唱えてくださるんですよ。あの独特な節回し、サビの効いた低く豊かな美声で、それはもう朗々と境内に響き渡るワケですよ。

かぶぅしきぃがいしゃあァァ〜あとぉらぁすゥ〜のォォ…でびぃるゥゥ…。

何しろ場所が場所、行事が行事なだけにインパクト絶大です。そもそもアトラス作品のタイトル自体、聖職者の方が口にしてはマズいNGワード満載な気がします。お祓い経験のあるスタッフはまだ心の準備があるだけ耐性が高いのですが、初心者が一撃で陥落してしまい、結局笑いが伝染ってしまうという…。

更に木魚のリズムがまた絶妙に追い打ちを掛けます。一応打楽器奏者の私から見ても相当ハイレベルなシンコペーション炸裂。いい感じのリバーブ(残響)まで掛かった日には思わずマイクをセッティングしたくなります。リズム天国っていうかリズム極楽浄土が見える…。

よし、何とかサウンドクリエイターらしい話題になったぞ。

この程度で心が乱れるようではちゃんと邪気が祓えたかどうか心配ですが、笑う門には福とも言いますし。鬼子母神堂のゆったりしているような張りつめているような不思議な空間を訪れて、実際にお祓いを受けてみると精神面に強い影響を受ける事は間違いありません。境内には人懐っこいネコもやって来ますし、名物の「おせん団子」は美味しいですし、気分を引き締めるにもリラックスするにも絶好のオススメ聖域です。

今回の作品、ちゃんとお祓いに行った方が良い気がするなぁ…。
何しろ久々に○○○○の○を○するタイトルだし。

不覚にもお祓いの場で笑いを取ってしまったアトラスの社名ですが、実は徳の高いお坊様に付けて頂いた名前だ…というような縁起話を、誰あろうアトラスの創業者、当時の原野社長から聞かされた記憶があります。

他ならぬ創業社長が語った事ですから間違いないと思うんですが、なにぶん私が入社したばかりの大昔、確かお酒の席だった事もあって私の記憶が大間違いな可能性もありますので、ここは話半分で…。ただ、カタカナでもアルファベットでも画数が末広がりの八画になるように、一般的な「ATLAS」ではなく「ATLUS」とした、という説明に妙に納得した事を鮮明に覚えているので、信憑性は高い…??

社員なら詳しく知ってて当然レベルの話だったらどうしよう…。
[土屋憲一]
「ペルソナ」シリーズや「真・女神転生III-NOCTURNE-」など、数々のアトラスタイトルの楽曲を担当。

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