
2009.05.18
[加藤沢男]
応援ありがとうスペシャルメッセージ!
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約1年半ぶりですこんにちは。
プランナーの加藤です。
以前の記事を書いた頃から、新しいプロジェクトに関わっていまして鋭意制作中です。もう世界樹の迷宮2が発売されてから、そんなに経つのか…と切ない気持ちになっております。
さて、今回も引き続きバランスに関する事を書いてみようと思います。
ゲームバランスを取る際に特に気をつけている事は「実確率と実感する確率は違う」という事です。確率はエンカウント、命中、クリティカル、逃走…などなど多岐にわたって使われていますが、実際に設定されている値とプレイヤーが体感として得る確率は違う場合があると思います。
皆さんも世界樹の迷宮2で「ああっと!」※とか出過ぎだよ!とか、逃走失敗しすぎだ!と思った事はありませんか?
真っ先に書いてしまいますが、「ああっと!」が発生する確率はどこでも1%です。
そんなバカな!と思った方も多いのではないでしょうか?実際、開発中にも確率を下げて欲しいという要望が来たりもしました。
しかし、実際に1万回ほどチェックをすると、確かに概ね1%内に収まるので、確率は確かに1%です。
何故こういった誤差が生まれるのでしょうか?
感覚という数値化できない曖昧な物が含まれるので、完全な正解というのは存在しないのですが、僕は概ね以下のように考えています。
1:試行回数が少ないので結果が偏りやすい
ゲーム中同じ行動を万単位で繰り返す事はまずありません。
1%となっていても、50回程度の試行回数で2回出てしまう事もありますし、逆もまた然りです。
2:人間はマイナスのイメージ、インパクトを忘れにくい
「ああっと!」は、プレイヤーにとってある種、天災とも言える存在です。
唐突ですからびっくり箱のように驚きますし、仮にそのままゲームオーバーとなった場合はさらに印象は強くなります。
細かく言えばもっといろいろとあると思いますが、個人的にはこの2点が大きいのではないかと思っています。
ちなみに、1に関しては、例えば100回中絶対に1回しか発生しないといったようなシステムにすれば解決可能ですが、「ああっと!」に関しては採用していません。もしかしたら起きるかも…というゲーム感覚であって欲しいと思ったからです。
確率を設定する際には、こういった事に気をつけて、実確率よりも感覚としての確率を優先しています。
細かい事ですが、こういった事がとても重要な事だと僕は思っています。
ゲームに限らず身近にある確率を少し意識してみると違った物が見えるかもしれません。
クリエイターワークスは終了してしまいますが、またどこかお会い出来る事を楽しみにしています!
※世界樹の迷宮2でダンジョン内の特定のポイントで伐採・採掘・採取を行う事により、アイテムを入手できるというシステムがあり、その際に一定の確率で「ああっと!」というセリフとともに、敵が出現する事がある。
[加藤沢男]
世界樹の迷宮、世界樹の迷宮2、ペルソナ3、ペルソナ3フェス、プランナー
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